透明な空気の糸をまといつつ交わす言の葉「おめでとう」

青空を一直線に横切って宛先不明の紙ヒコーキ飛ぶ

そう、きっと、変わらぬ君の眼差しが咲かせてくれたクリスマスローズ


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最後に更新してから9ヶ月です。

今年初なので遅ればせながら「あけましておめでとうございます」
皆さんにとって素敵な1年となりますようにキラキラ

私の短歌を掲載してくださってる詩人の光富さんが文芸アート誌「狼」16号のなかで巻末にこのようなことをかいています。(光富氏ブログ「ブログ狼編集室」)

「詩を書く人間というのは・・・



たいてい何かが過剰で何かが足りない。一部の幸福なひとをのぞき、
物はかかないでいられるほうがむしろ幸せなことであると思う。。。以下略」

これを読んで、私は大いに頷いてしまった。

私も物をまがりなにも書く人間ではあるけれど、
物をかかないでいられる人がある意味うらやましく思う。
書きたいという欲求も、書かなくてはという脅迫観念もない。
うちの彼などがそうだ。物を書くなんてこと、考えたこともないらしい。

私は小さい頃から書くことで何かを満たしていたのかもしれない。
だからといって、不幸であったかというとそうではないけど、
やはり何か私の心の中には足りないものがあったし、伝えたくても正面きって
伝えないほうがいいだろうと考えたりするとこがあって、
そういったものを自分の内で消化、あるいは昇華させるために書いていたように思う。

ここ9ヶ月休んでいて、私はたまに携帯に言葉をメモしておいたものの、
以前のようには「書きたい」とは思わなかった。

心が揺さぶられることは多少あっても、日常に埋没していく平凡、
穏やかさの連続がささやかな幸せを維持することであったのかもしれない。


これはこれでよかったと思うし、
これから先もどういう風になるかわからない私の「書くこと」への欲求のなすがままにしようと思う。


でも、書かないでいられるっていうのは誤解を恐れずいえば、本当に幸せなことだ。
私もずっとその幸せに浸っていたいかも(笑)